時の旅人

春の香りの中に 無数の良い匂いがする 人

子供の頃は世界が見えている まだ世界の中

黄色がかった光を放つ 柔らかい気持ちのお

橋の下に流れる ひとつの造形 無機物より

子供はもう静かだから 日常のうちに当たり

入り口はどこにでもある それを広げようと

敗れた葉でさえ かえって心の破れをふさい

まあるいものも見えなくて とっちらかした

神の権威を付与しなくても 隣人を愛せよと

赤い目をしている 目の後ろに体 更にたど