気配

空気の気配
それはアスファルトの匂い
人の気配 
鉢植えの匂い
それは空間の気配か
はたまた私のまいた印象の気配か
全てが、面白い思い出になる

それと同じ位新鮮なものが
友達と走りまわったあとの
僕の体の隅々からもほとばしる。

内は外界に溢れて
まるで呼吸をするように
当たり前に溶け合い
つながっている

子供たちの外遊び
時の精気を吸って帰ってくる
動き回る種類の瞑想
世界がよく見え始める
己が静寂が増える

夕食のように
穏やかに嬉しいものが
人柄に染み渡る

僕らは呼吸をしている
外の印象の隅々と
内の印象の隅々を
この香りの中に
繋ぎ合わせて

この街の香りに
人と自然と街の気配

空間をめぐり
体をめぐる
安らげるもの

空気と
空気ではないものを
呼吸のように
出し入れをする

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