世界は清く、違わず
人に善なる種をまく
今日も外遊びをする
子どもたちの知恵
言葉も道理も知らぬ間に
築かれ、守られ、育まれる
世界の懐で
香り高い時を生きよ
吹く風も
緑の厚みも
時の姿も、
すべてを味わったなら
幸いの言葉を知る
言語すらなくても、
人にも犬にも猫にもわかる
ある幸いを悟りうる知恵
それは共鳴するように、
僕らのうちに鳴り響く
たとえば気がつくと
もう、すでに連れて来らている
そんな無理のない力で
時のなかに生きよ
世界を揺蕩う
風の分子の中に
葉のそよぐ姿に
全ての風物の分子に
隙間なく満ちて
刻まれる時を