視線を紅葉の庭に遊ばせたとき
紅葉も僕の中に遊んでくれた
足跡をしっかり残して
もっと、遊んでいけ。
心で君を覚えてしまえるくらいに。
ずっといつまでも、遊んでおくれ。
いつか、紅葉を知らぬ、言葉を持たぬ人々に
紅葉の、君の
まことの理が、伝わるだろうか
きみほど雄弁には語れない
きっと最後まで
誰の言葉をもってしても
だけどあなたが
僕に残した足跡は
僕に理を現し
あえてきみのことを語らずとも
僕の姿と所作は
誰かをきみに向かわせるだろう
そういう風に
貴方のこころに
仕えましょう