僕の抱えた業が
僕の心を幾度となく汚して
それでもいつも、
立ち戻ってくるたび
己であれる幸せを
噛み締める
君との時間のなかで
確かめるように
思い出すように
ぼくに掛け値のない
信頼の目をくれた
ぼくとしてみてくれる
あなた達がいたから
静かに整えられた
趣味の良い音楽のような
あなた方の見てくれた
視線のなかにいたカタチ
まだいなかった僕も
もうそこにいた僕にも
気づかせてくれた
留まる理由は
その目のなかに
願いと、趣味の良い確信が招くもの
視線のなかにいるあなたと
瞬間の無数のやりとりで
視線のうちに、
ぼくとあなたの証が
混ざり合って返ってくる
受け取りながら
豊かな濃さを選びながら
何度目かの僕になる
あなたがもっと
こころ豊かであるよう
このときがもっと
濃いもので満ちるよう