木々の沈黙そのものが
見るものの眼を通して
内へと沈潜するとき
多くの澄んだものの
湧き出す泉が生まれる
一つの言葉と微笑みが
今日の誰かを笑顔にするとき
心の同じ場所が完成へと立ち向かう
純粋な願いを曇らせずに
抱き続けて欲しい
雲とともに、影の色が変わるように
時とともに、絶えず移り変わる色彩は
誰かの心に涼やかな風を送り込む
気質も皮膚も脈動も
すべてが一つに整った
あなた方一人一人の美しさを
ぼくは称賛してやまない
窓の外、湖面の上の空間のように
捉われず広々とした心で
木々や湖や雲に現れるような
優しい道を歩いてゆけ
古来、自然は真実を映し出す鏡
優しい人の魂が、溢れ出してはその目に映る
それはあなたから現れてきて、
しかも、あなた以上でもあるもの。
叡智は各自のなかに眠り、
天地の上に広げられる
ゆえに語られることばに
人心同天地