何気ない会話のたびに
何気ない発話のたびに
その一瞥のたびに
場にいることを通して
呼びかけている
願っている
あなたの良いところが
ここに現れるよう
窓辺の月が
その人の澄んだ心を呼び起こすように
目を窓にして
目覚めさせねばならない
大人である私が
正しいことあり方を
切に、探し求める
まっすぐな子供らに
してやれる少しの
けれど大切なこと
欠片が残るように
お手伝いができるように
鉱脈のような
人の精髄の結晶が宿る
そういう場所を見せてあげる
君の目で掘り当てよ
はるか昔から
変わらずにある
見えないものを掴め