膨らみすぎた
己をつつしむ
無意識に溢れ出している気配
圧になるもの
わがままなもの
好き勝手に流れ出す
秩序にカケルものを
遠慮して、
拳を反対の手で包むように
少なくとも
大切な一瞬に
引っ込めておく
それでいて
わざとらしくもなく
自然体であること
相手が自分のせいで
足枷を加えたように
重さを感じさせぬよう
1番いいもので
美しいところで
相手の前に立とうとする
ふれた相手のなかに
詰まらぬものを持ち込まず
綺麗なものを残すよう
明るい力に染まるよう
生き物ゆえに
いつの間にか引き連れた
雑音は引き下げて。
最も静かな秩序を
あるいは明るい命を
その目で織り交わすため