10年後の邂逅

静けさも
賢さの印も
こちらの視線に
時の瞬間を微塵も
逸しないで応える理性も

その目の中に
私の友を
再び見つける

不思議と誇らしく

長い時を経ても
何一つ変わらない
その性質の
不思議な強さ
信じられるところ
知らないだれかが
品と呼ぶもの

少しも気取らず
目の奥に染み入っている
整えられたものが
ふと滲んで見えた

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