遊びが守るもの

縦横無尽に運動しつつ
描き出されるものがある

木々を視た時間の分だけ
木々のことばが残る。
己の本分に触れた時間の分だけ
安心して心を託すための場所をえる。

遊戯とは、己が内の黄金を試すこと。
もしくは、ある黄金を掘り当てること。
晴れやかに澄んだ感情の世界へ連れ出されること。

自己内天の宮のように
言葉も文化も知らぬ頃から
祀られている場所への回帰である
国も時代も軽やかに超えて存在する
ふかい静寂と秩序の支配する場所

思い思いにその場所を練る
味わって気づいて、血肉にしたそれらが、
すべてに通じる回廊になる

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