真昼の歌

時の気配
皮膚を撫でる風
土地の暖かな脈動
木々のざわめき
太陽と砂埃

小石や根っこの不安定な足場は
ぼくの中に飼っている
動物のようななにかと遊んでくれる
然るのち、なにかもまた、
沈黙のなかに正しい言葉を選びだす

一つの理性を指し示す
物語の中に生きて
友の口ぶりを真似るように
内奥に同じ声の響く場所をつくれ

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