ある日の対話

景色のもたらす理性もまた
春の陽気の運ぶ香気のように
私を満たすけれども

理想を練り上げた道を
共にかたり
共に見据える
静かに そして静かに見定める
そういう仲間との
ひととき
和したひとときのあとには
このうえない
過不足のない
安心をして、誇らしく
さだまれる場所がある

光で全てを満たすのが陽の光なら
体がぼくをみずから満たしているような
ぼくにより近い芳醇

同じ理想を目指す
たくさんの幸を願う
そういう友は実に得難く
けれどもまた、どれだけ場所や年齢が違っていても
出会えばまた、どこまでもうれしいものだ。

木々がざわめいて この世界をうつす
白紙をさらにしろくする
もっとなんでも映るようにと

そこに書き込まれた仲間の言葉は

いまふたたび
私のしごとを決めていく

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