朝日のなんの矛盾もない
無垢な赤ん坊の命のような
素朴さの中にかくれた
人を低劣ではあらせえないもの
緩んでいた自己内天の規律を整えて
当たり前の善を 当たり前に戻していく
このとき神苑はすでに
いつとも知れずわが身に存す
絶えて懸念のない
風雨と太陽が養うものへと
ふいに立ち返る
綺麗でも汚いでもない
覚者の善は
天然の律に律せられた
早朝の日差しに滅菌された
日々楽しくて新しい
自然に根ざした人間の
偽りのない魂
実体をもった知と心
最善最美に通じる鍵を
大自然の美は運んでくる
自分の道を味わっていけ
一条の力を研ぎ澄ませ
まだ上がある
昨日の正しさをまとえ
今日も自然の隠微に潜むようにしてある
緑や青の天門をくぐれ
あの元気に照り返す緑や、
健康な空の青や
あそこの湿った土塊が
底抜けの笑顔で
懐かしいひとの顔をして
こっちだこうだと
ぼくを諭す