月: 2019年7月

ギリシャの神殿の何もない所 生活のための

芸術に通じるような 味のあることは思いも

世界が香りを失えば ひとの思考はのっぺり

ペンキがはげて、古い感じになって たとえ

木々や風の理性が 僕の中に入ってくるよう

僕の中に埋もれている 世界にを観ずる認識

冬 コートの中に シンメトリーや直線、

夕方の空気の甘さを 噛むようにして味わい

こうして今僕のそばにあるもの この春の大

月の光にすでに詩がある すこし影を宿した