しるべ

ゼロ=1

大自然から直に真情に射すもの

射すときすでに真情を呼ぶもの

木や草花を、綺麗な夕日に染まる街を見て

それと向かい合うとき自分の中に

生じたゼロから 一を出してくる

生じたゼロは、本当は億かもしれない

まだ言葉などの形をなさないから

人から見たら、ひとまずゼロというだけで

自然と自分の邂逅の中で

己のありのままの

ゼロから一を出してくる

善行を重ねれば

それが心を清めていくみたいに

自然との邂逅もまた、

清いものを残してくれる

そういうものとの対話を

自分のゼロとの対話を

きちんとしたひとは

ひとにとどまることの少ない

綺麗な調子と明るさを

ひとにひとさえ止まらない、時代の混迷を

ひとり抜け出し導となる

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