ある幸い

自然から得た透明な印象が
一度彼の中へ消えて
再び人格としてあわられるとき

目には明るい調子がやどり
行為は万化して
生来の豊富なものに違わずに
しっかりとひとに馴染む

形が似ていても
まったく新しく生まれ直して
現れる表情と言葉
目の中で躍動する生命の色

変わり続ける変化のなか
なんどでも新しくおなじように答えが宿る

千古変わらぬひとつの理想
いま息を吹き返し、そのひとの息吹となれ

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