ある夏の日

しだれ柳が風に波打ち
生け垣の赤い花が、黙って示す
私たちがいつかに忘れた言葉を

暖かい陽気のなかで、
確かに知っている豊かさは
いまの僕に看過されたとしても
はるか昔から、
確かな確信として
この体のなかに
景色とともに
すぐそばにあって…

そんなことを感じながら
今日を、長く過ごしていたいと思った

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