草がやさしく揺れて
木がもの言いた気に葉をザアザア鳴らし
川がチラチラと光を送りながら流れていく
空には悠久の時間が雄大に瞬いている
どんなときも、自然の表情に触れるときと
同じような表情のままであれ
ギラギラ光る画面の中に本当はない
ただ人工の不自然の中に
自然に比肩するような、
複雑で豊かな表情はない
外に出て
青空を見て 街路樹を見て
走っていく車だって構わない
歩いていく人間だって構わない
世界のそのものを見ること
それがあなたを正しく賦活するはずだ
できるなら、美しいものを見ろ
あなたの魂を振り向ける価値のある
表情のある自然に
常に向き合い
いつか人間も捨てたものじゃないと言わせるだけの
人間の面構えであれ